クアヴ・シを一言でいうと
モン(Hmong)の人々が作ってきた、干した大豆の発酵食品です。寝かせた豆をついて小さく丸め、干してから、唐辛子と塩と一緒にもう一度つき、粗い粉にして温かいご飯にかけて食べます。塩気と辛みの強い、ふりかけのような一皿です。
| どこで | ラオス・タイのモンの人々、アメリカに渡ったモンの家庭 |
|---|---|
| 何から | 大豆・塩(仕上げに唐辛子) |
| 寝かせる日数 | 葉に包んで暖かい所で3〜4日 |
| 主な菌 | 調べた範囲では、菌を調べた研究は見つかりませんでした |
| 食べ方 | 唐辛子と塩でついた粉を、温かいご飯に |
食べ方: 唐辛子と塩でついて、ご飯にかける
アメリカのモンの料理ブログ「C.Hawj Creations」で、シンディ・ハーさんが、ラオスで暮らしていた祖父母から受け継いだ作り方を載せています(2018年)。おばあさんは、肉が手に入りにくかった頃に、これをよく作っていたそうです。ハーさんは、クアヴ・シが1950年代から80年代にかけて、ラオスからタイのモンの人々が食べていた、主なたんぱく源だったと書いています。
Quav Si was a main source of protein eaten by the Hmong community during the 1950-80s in Laos to Thailand.
(クアヴ・シは、1950年代から80年代のラオスからタイにかけて、モンの人々が食べていた主なたんぱく源でした。)
仕上げは、干した豆を唐辛子とひとつまみの塩でつき、粗い粉にするだけです。にんにく・香菜・青ねぎを足して、唐辛子を2本にする豪華版もあります。干しきらずに半乾きで止めた物は、焼いた肉と一緒に食べるそうです。
作り方: ある家族のレシピ(4〜6人分)
ここに書くのは、ハーさんの家族の作り方です。昔は、家の屋根の上で天日に干していて、もっと長く寝かせる人も多かったそうです。包む葉も、昔はバナナではなく、「npooj ntsaub ris」という野生の木の葉を使っていました。ハーさんのレシピは、今の台所で作れるように、バナナの葉とオーブンを使っています。
材料
- 乾いた大豆 約450g(16オンス)
- 水 約1.9L(2クォート)
- 塩 大さじ1+小さじ1/2(仕上げにひとつまみ)
- 唐辛子 1本
- バナナの葉 4〜6枚
作り方
- 大豆を一晩、水につける
- すすいで、皮をむく
- 塩大さじ1を入れた湯で、やわらかくなるまで約1時間ゆでる
- 湯を切ってバナナの葉の上に広げ、葉とタオルでおおい、暖かい所に3〜4日置く。においがしてきたらできあがり
- 塩小さじ1/2を加えてつき、ねばりが出て、粒が少し残るくらいにする
- 小さな円盤に丸め、オーブン(約93〜104℃・200〜220°F)で6〜7時間干す。半乾きにする時は4〜5時間
- 干した円盤を、唐辛子とひとつまみの塩と一緒につき、粗い粉にする。温かいご飯に添える
菌の研究
クアヴ・シという名前で、菌を調べた論文は、調べた範囲では見つかりませんでした。作り方の材料・日数・食べ方は、上のレシピ1本の紹介です。
本では
本『世界の納豆アトラス』では、東南アジア山地の仲間の1つとして、22番目に置いています。
出典
- Cindy Her「Quav Si (Hmong Fermented Dried Soybeans)」C.Hawj Creations(2018年2月28日) https://chawjcreations.com/quav-si/
このページは2026年10月15日に出典を開いて書きました。料理・製法は記録の紹介です。
